2017年2月22日水曜日

Especia『Hotel Estrella Final』に行ってきた


Especia解散に伴い毎月恒例だった定期朝ライブも今回が最後。ラスト朝ペシア見届けるため早朝の渋谷へ。箱は現体制初めての朝ペシアが行われた会場に戻り、渋谷チェルシーホテルで。前売りチケットなし当日券のみ。チケット代破格の1000円。

久しぶりに渋谷という比較的行き易い立地で最後の朝ペシア、しかもお財布にやさしい価格ということでさすがにいつもより人が多かった。中には現体制のEspeciaを初めて見る人もいたようです。開演前のBGMはSMAP。「Joy」と「オレンジ」が流れていることは分かった。やはり解散にかけているのだろうか…?朝食はひとくちスコーンとジュースとコーヒーが用意されていました。メンバーオリジナルのお手製スコーンらしいです。美味しかった。




セットリスト
太字はメインボーカル


  1. X・O Mia・絵莉加・悠香
  2. Helix 悠香
  3. センシュアルゲーム Mia
  4. 雨のパーラー 悠香 
  5. Savior Mia
  6. Saga 悠香
  7. Sunshower 絵莉加
  8. Sweet Tactics Mia
  9. Mistake 悠香
10. 海辺のサティ(PellyColo Mix)悠香
11. FOOLISH(2016)絵莉加
12. Boogie Aroma(英語ver.)悠香


アンコール

13. No1 Sweeper(Extended ver.)悠香
14. アバンチュールは銀色に 悠香



ひとことで言うと”ベストオブ朝ペシア”なライブでした。
最初の「X.O」から徐々に温度が上がるような選曲で、最終的にフロアから軽いコールやケチャが起こるくらいの熱い空間に仕上がっていました。計算されたセットリスト。セットリストとメインボーカルを並べてみて、2章の初期から考えると絵莉加ちゃんとMiaちゃんの歌割りが目に見えて増えたことが分かる。悠香ちゃん半分、残りの半分は絵莉加ちゃんとMiaちゃんで分け合うような形かな。


まずはライブ冒頭の現体制初披露曲「X・O」!Mia→絵莉加→悠香の順番で1人ずつ歌いながらステージに現れ、各パートでリードをとるという今までになかったスタイル。Miaちゃん独特のねっとりしたコシのあるボーカルと湿っぽい曲調が合っていて新たな一面を見た気がしました。
曲の終盤3人が横並びでステージの後方まで下がった。その瞬間私は”次、Helixだ…!!”と心の中で直観し、次の瞬間「Helix」のオケが流れ始めた。動きが少なく、曲が流れる前から次の曲を予想することは以前より難しくなった現体制。好きな曲がはじまると直観したその数秒の高揚感たるや…。バンドで再現するには難しい曲だとは思いますが1度バンドで聴きたいものです。叶うのでしょうか…。

解散が決まった今聴く「Saga」…。その冷たく神秘的な雰囲気の曲調、サビの”It's hard to say goodbye”という歌詞は今のEspeciaの状況と重ねて聴いてしまうぺシストも多かったのでは。しかしそんなシリアスな空気に満たされた会場を一転させたが次の「Sunshower」。冒頭のピアノが聴こえたその瞬間から長い夜が明け、昼下がりに眩しい光がパーッと差し込んだような朗らかな雰囲気に。3人もイントロから笑顔でフロアに手拍子を煽る。メインで歌うのは絵莉加ちゃん。「Saga」の後がこの曲で良かった。心身共に解放感。

FOOLISH」ではMiaちゃんの声が出ないハプニングや、絵莉加ちゃんが2番の歌い出しを間違えるハプニング(2日前に行われたタワレコ横浜のインストアイベントでもやってた 笑)も。曲中にMiaちゃんを励ますように近づき、肩をとんとんと叩いて精神的にカバーする悠香ちゃんの姿はリーダーとしての余裕と頼もしさを感じて熱い気持ちにさせられた。落ちサビではフェイクもかませるくらいのボーカリストになった絵莉加ちゃん。歌い出しのミスを忘れさせるくらい高揚感をくれました。最後は「Boogie Aroma (英語 ver.)」で本編終了。



アンコールは「No1 Sweeper (Extended ver.)」から開始!オケでパフォーマンスは初めて。5人時代によく聴いていたこの曲のイントロに懐かしさと、1列に並ぶ5人の姿がない事に少し違和感を覚えたが、以前なら手でピストルの形を作ってフロアに向けていあのタイミングでドアを開けてステージに戻ってきた3人の楽しそうな表情を見てグッと今に引き戻された。今の「No1 Sweeper」は踊りが控えめな分前を見て歌うことが多く、なにかを主張するようにフロアに訴えかけているように見えた。”今のEspeciaの「No1 Sweeper」はこうだ!!!”と主張しているというか。思い違いかもしれないけど。それくらい気持ちが入っていてカッコいい。Miaちゃんがサビで歌う”Turn It up turn it up~”も決まってた。




本来ここで終了の予定だったようですが、Miaちゃんが”ciao ciao”といつものようにポルトガル語であいさつして去ろうとしている中流れてきた曲は「アバンチュールは銀色に」!3人も面食らったような顔をしてあわてて歌いはじめました。イントロではお馴染みの”I wanna hold you tight tonight”のオタクによる大合唱もあり、よりステージとフロアが緊密になった気がした。ほぼコーラスが入らない曲なので悠香ちゃん以外の2人があまり絡んでこなかったですが 笑 突然振られて歌ったとは思えない程の出来上がり方でした。



解散発表からしばらく経って和らいできているとはいえ、少なからず感傷的な気持ちを持っていたと思われるペシスト側に対し、いつも以上に堂々とパフォーマンスをする3人を見て喝を入れられたような気にも勝手になりました。良かった。とにかく良かった。

最後となった今回もなお現体制初披露曲があり、リードボーカルとコーラス担当が各曲で変わり、バラードからフロアキラーなアッパーソングまで幅広くバランスの良い選曲。現体制の朝ペシアを一応(寝坊して冒頭少しだけ見逃した回があった…。)全部見てきましたが、久しぶりにMCなしでの構成でバランスの良い選曲で組んできたこと考えると、本人たちとしても朝ペシアの集大成という意味合いがあったのではないかと思います。少しのミスもご愛嬌。新たな試み、実験の場でもあった朝ペシアの最後にふさわしいステージでした。




終演後、朝食の時間。スコーン完食!用意されていた飲み物にはなぜかEspeciaのアー写が巻きつけてある謎の仕様。






2017年2月2日木曜日

気になる音楽メモ 1月編


完全に2月に突入しましたが1月の新作で気になるものを。
気分ではじめてるのでこれ1回きりで終わるかもしれないですが、よろしくどうぞ。


Tycho / 『Epoch』





Scott Hansenによるソロプロジェクトかと思ったら現在はライブでのサポートメンバーがそのまま正式加入してバンド編成で活動してるらしいTycho5枚目のアルバム『Epock』。2011年の『Dive』、2014年の『Awake』に続く3部作の3作目です。”タイコ”と読んでいたけど”ティコ”と読むらしい。
アンビエント~エレクトロニカを行き来するよ幻想的な作風だったと記憶していたけど、完全にバンド編成になったことで時折バンドサウンドが前に出ることがあり、ポストロック要素もだいぶ含むようになった。前作より生音が多い。去年の秋ごろからすでに配信でリリースはされており今年に入ってやっとCD化したとか。超カッコいい





Suchimos / 『THE KIDS』






巷のおしゃれボーイズ&ガールズは確実にチェックしているであろうSuchmos2枚目のアルバム『THE KIDS』。
個人的には一応毎回チェックしつつ自発的にライブ行くほどではないくらいの興味なのですが、前作『THE BAY』が早くて音も派手でだったのと比べると、本作はミドルテンポな曲が増えややメロウな感が増した印象です。攻めの姿勢は崩さずとも余裕が出てきたか。CMの影響でお茶の間にも浸透しつつある「STAY TUNE」や1つ前のEPのリード曲「MINT」も収録。普段音楽聴かない層まで浸透しつつあるだけあって説得力のあるカッコよさです。




NINJAS / 『JAP』





ゆるボーカルニューウェイブ?かな。歌詞に意思とかメッセージ性とかを微塵も感じられないところがとても良い。アルバム通して聴いても「結局なんだったんだ…」という気持ちになる。
ここに書くにあたり色々調べてみたんですが、公式サイトに本人達らしき姿は確認できるもののバイオグラフィのページもなければそれらしい紹介文も出てこなくて素性など諸々不明です。音楽性こそ違うもののビジュアルや匿名性を意識するあたりはヴェイパーウェイヴを彷彿とさせるものがある。謎が多いからこそ何だか惹かれるものがある。



Cloud Nothings / 『Life Without Sound』





アメリカのインディーロックバンドCloud Nothings4枚目のアルバム『Life Without Sound』。
前作同様衝動に任せて疾走する系ローファイパンク・エモ路線は変わらずですが、アルバム幕開けの1曲目がピアノを使ったミドルテンポの曲だったり、持ち味の擦れたボーカルも曲調によって使い分けてたりと、バンドとしての幅を程よく広げて新たな側面を見た感じがしました。ミドルテンポの曲が利いて全体的に少し落ち着いたように感じるものの、油断してると一気に加速していくジェットコースターみたいな感覚。
最新アー写を見ると、なんとなく陰気でいつまで経っても垢抜けないビジュアルはあまり変化なくてなんだか安心。高い声でふにゃふにゃ歌う若いバンドが多い中、喉の負担を考えてなさそうな突っ走った歌い方も好感度テンアゲです。










その他聴いて良かった新作



Arto Lindsay / 『Cuidado Madame』


泣く子も黙るArto Lindsay、13年ぶりの新譜…といいつつそこまで詳しい訳ではないのだけど、私が音楽を聴きはじめてから新譜を出すのは初めてです。ジャンルで言い表すことが1番難しいアーティストかもしれない。ロックとかエレクトロニカとかジャンルを超越した、無機質で複雑でヒリヒリするような…。そこに乗る力の抜けて飄々とした歌声。磨き上げられたArto Lindsayというジャンル。




mouse on the keys / 『Out of Body』


インストポストロックバンドmouse on the keysのEP。流麗なピアノをメインに、洗練された電子音、繊細で時々アグレッシブなドラム。全てが計算されつくした美しいアルバムでした…。無機質な美しさ。





Nathan East / 『Reverence』


いかついジャケですがギャングスタラップの人じゃないです。ジャズ~フュージョンをメインに活動するベテランベーシスト。インストだったり歌ってたり。





G.RINA / 『LIVE & LEARN』


ジャケからして80’sディスコブギーだろうと確信して聴いてみたら、予想外に現代のヒップホップ・R&B+ブギー的なアルバムだった。田我流・土岐麻子・鎮座DOPENESSなど、客演が多く豪華。






BONOBO / 『MIGRATION』


極力無駄をそぎ落とした耽美なエレクトロ・ポストロック。先日公開された「No Reason」のMVは日本の引きこもり(引きこもりって日本だけなの?)がテーマになってるらしく、とても独創的な映像世界なので見てほしい。





蜻蛉 / 『TOKYO MAD CAVE』


Apple Musicで偶然発見した蜻蛉(トンボ)というトラックメイカーの1stアルバム。サックスやドラムなど生音が時々現れるの。えらいストイックでディープなテクノバンドだなーと思ったらソロプロジェクトらしい。クラブジャズとか好きな人にも好まれそう。→ Sound Cloud





ENEMIES / 『VALUEBLES』


耽美で静寂なBONOBOに対して、パキパキしたギターメインで展開されるアグレッシブなポストロック。時々頭上を通り抜けるように聴こえてくる透明感あふれるボーカルが清涼剤。残念ながらラストアルバムらしい。






こんな感じです。さて、今回なぜこんなことをやってみたかというと、


①気になった新作を新作のうちに聴きたい(けどいつも追い切れずに忘れがち)
②いつ発売のどの新譜なのか把握するとともに覚えておきたい
③年のはじめで区切りがいいから


という諸々色んな理由でなんとなくやってみました。

旧譜漁ったり、同じものを何度も聴き続けてしまうな性分故、新作に手を出すのがワンテンポ遅れがちでダラダラしてるとそのまま忘れて何か違う新作で記憶が上書きされてしまうことが多いので…。まあ忘れてる時点でその程度だったのかもしれないですが、食わず嫌いせずに細かものも拾って視野を広げたいなと。そういう狙いがあります。ほぼ自分に向けて書いてる感じなので公開するようなもんでもない気もするんですけど…。


気が向いたら毎月やるかもね。