私の個人的な想いが強すぎてなかなか投稿できず、下書きに残したままにしようかとも考えたのですが、「佐井好子」の検索ワードでここまでたどり着いている方もいらっしゃるようなので、今さらではありますが3か月前のライブの話を…もう3か月も経ってしまったのか…。
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5/29に行われた佐井好子36年ぶりのワンマンLIVEに行ってきました。
場所は渋谷O-nest。ついに来た、という感じです。36年ぶりで小さいnestを着席にしていた事もありこの日のチケットは完売。オークションでも高騰していたみたいです。
物販でCDやポストカードの販売をしているのが目に入りました。よくよく見てみると、この日限定の未発表音源集?2種類が特典で付く上に終演後にサイン会(!!!)が行われるとのこと。マジすか…事前に発表あったかな…?把握していなかったので慌てて既発のアルバム「万華鏡」、「密航」と「青いガラス玉」の3枚を購入。サイン会に関しては後述にて。
エレベーターを出てすぐ、7thFloorのエントランスにて
物販にて撮影。ちょっと光で飛んでしまったな…
しばらくして会場であるnestに入場。
nestで着席、しかも自由席というなかなかないシチュエーションゆえポジショニングには迷ったものの1段上がった見晴らしのいい場所を確保。
客層もやはりちょっと異質で、好子さんが活動していた70年代当時のファンと見られる高めの年齢層が半分以上を占め、残りは後追いの若年層かな(と言っても20代以上で30~40代が中心と思われる)、といった印象でした。なるほど、着席の意味をここで理解。
活動当時のファンと思われる方達は元々知り合いの方も多い様子で、会場内で「久しぶり~~」といった声がちらほら上がっていてちょっとした同窓会のようでした。70年代ライブハウスに通っていたであろう方たちにも今と同じようにライブで出会って交流を深めていたのかな~~と思うと、なんだか勝手に感慨深い気持ちになりました。
今回のバンドはほとんど前回のステージ(真夜中のヘビィロックパーティ)と変わらずのメンツです。しかし今回はバンドにサックスとフルートで参加の小埜涼子さんを加え、更に原曲の音に近いものをライブで見ることができました。もちろん前回に引き続きJOJO広重さんがノイズギターで数曲参加。
セットリストは「真夜中のへヴィロックパーティ」のロングセットのような流れでした。前回やった曲は★マークがついてます。今回は曲数でいうと倍程度の曲をやったことになりますね。ライブは2部制。間に衣装替えとJOJOさんのMCを挟みました。
バンド
guiter : HIOSHI (奇形児)
base : FUJIWARA (ex.サバートブレイズ)、
keyboard : HAJIMETAL (ex.ミドリ)
drams : 岡野太 (非常階段)
sax, flute : 小埜涼子
noise g : JOJO広重
1部
1. 遍路 ★
2. ひら ひら
7. 冬の地下道
8. 蝶のすむ部屋 ★
9. 春の夢
base : FUJIWARA (ex.サバートブレイズ)、
keyboard : HAJIMETAL (ex.ミドリ)
drams : 岡野太 (非常階段)
sax, flute : 小埜涼子
noise g : JOJO広重
セットリスト
1部
1. 遍路 ★
2. ひら ひら
3. 耳のない仔猫
4. あの青い空には神様がすんでいる (JOJO広重)
5. 春の川 (JOJO広重) ★
5. 春の川 (JOJO広重) ★
6. 夜の窓
2部
7. 冬の地下道
8. 蝶のすむ部屋 ★
9. 春の夢
10. 人のいない島 ★
11. 変わり者 ★
12. 白い鳥 ★
12. 白い鳥 ★
アンコール
13. 日本一小さな村(新曲!)
時間と共に席は満席に。後ろにスタンディングゾーンに人が増えてきたところでて定刻を過ぎ、いよいよ暗転。36年ぶりのワンマンがはじまりました。
楽器隊と共に現れた好子さんは今回もイスに腰掛けて歌います。座っての歌唱でものびやかです。芯はしっかりしつつ、その場の空気を揺さぶるように響く歌声。前回もそうでしたが、好子さんが歌いはじめると場の空気が一変するんです。刺激的かつ幻想的な歌詞、曲の”昭和の日本の闇”を思わせる独特の暗さも相まって、ピンと研ぎ澄まされるような空気に様変わり。曲と歌声以外物音ひとつしない静寂な空間。場の空気を支配するように引き込まれるんです。
「遍路」からスタート。前回の1曲目もこの「遍路」でした。哀愁漂う美しいこの曲でゆったりとはじまるライブ。私は前回遅れて入った為、ほとんどこの曲を聴けなかったのですが、今回このワンマンライブという好子さんの世界感を堪能する上で最高の環境でじっくりと聴くことができたので、この曲と共に前回の悔しさもどこかにほどけて行きました…。
「あの青い空には神様がすんでいる」と「春の川」はノイズギターでJOJOさん登場。
前者は後半からノイズが入り、曲後半の出番が来るまでステージで黙って待機。スロウで薄暗くジャジーなこの曲に、心の内に秘めた激しい感情のごとく響き渡る鮮烈な轟音。ミスマッチかと思いきやこの曲にぴったりでした。曲に合わせてかき鳴らすような激しいものではなく、忍び寄るようにじわじわと音数が増えていきました。
そして高めの年齢層にはちょっと刺激が強かったのか轟音に驚く人も散見されました…(そんな私もあまり慣れないものでちょっと耳の負担が心配になりましたが…)。好子さん自身は"ノイズギターの音は結構好き"とのこと。2、3曲やってはMCを挟む形式でライブは進み、1部が終わり小休止。
1部と2部の間は5、6分暗転したままで、好子さんの衣装チェンジ兼JOJOさんのMCがありました。今回ライブを催す運びとなった経緯のお話やJOJOさん自身のアーティスト佐井好子への想いなどのお話。JOJOさんは70年代当時に好子さんのライブは見られなかった事を相当悔しがってました。「山崎ハコのライブは見てるのになんで好子さんのライブは見てないんだ!」と。その悔しさから今回のワンマンに繋がってるようです。そんな話を挟み第2部へと展開していくのですが、その前にMCの事も少し。
曲間に数回挟んだMCでは、真夜中のへヴィロックパーティの時にはしなかったお話も色々と聞けて興味深かったのでいくつか。
アルバム『胎児の夢』というタイトルには由来があり、夢野久作や江戸川乱歩、橘外男、久生十蘭等、独特の世界観を持った小説が好きだった好子さんは、夢野久作の「ドグラ・マグラ」に出てくる論文(と言っていたと思います…)に大変感銘を受けたそうです。その論文のタイトルこそ『胎児の夢』で、そのままタイトルにしたとか。
「冬の地下道」の地下道は存在する!なんていう話も。今はあるか分からないとのことですが、奈良の大和西大寺という駅の近くにある地下道だそうです。
あとはシルクロード関係のお話。好子さんは以前からシルクロードに興味があり、出身地奈良がシルクロード東の終着点であり、好子さんのアルバム全てに一貫したテーマもシルクロードなのだとか。佐井という苗字もシルクロードに関係があるのではないかと考えているそうです。長くなりそうなので詳しくは書きませんが、シルクロードの都市で知られるサマルカンドを訪問した際に何故か拾ったたまごっちのお話とか…笑 MCは意外と笑いどころも多く、佐井さんのお人柄に触れるようなお話も聞くことができた貴重な機会でした。
第2部
さて、第2部1曲目、「冬の地下道」。好子さんの”わっ!”という声からはじまる原曲通りに始まったこの曲…。好子さんが”わっ!”と言った時の含んだように少し恥ずかしげにはにかんだ表情が忘れられません。その瞬間この曲が今から生で聴けるんだと把握し動悸が止まりませんでした。手をグッと握りしめながら気づいたら真顔で泣いてました…。ライブで聴ける日が来るなんて…!変なアレンジはせず、真っ直ぐ歌う声、、、ただただ呆然としているうちに終わってしまいました…。またいつか聞ける日は来るのでしょうか。
その後の「春の夢」と「変わり者」では小埜さんのサックスとフルートが冴えわたってました。特に「変わり者」後半のサックスパートはなかなか荒ぶったアレンジというか、原曲よりも激しいうねるような、音数も多い演奏でかっこよかったです。前回の「変わり者」はサックスではなくJOJOさんがノイズギターで入っていて、ノイズもまた違うアレンジで良かったのですが、やはりサックスを聴くとこちらがしっくりきます。そして「変わり者」を歌っている好子さんはいつもリズミカルに体を揺らして楽しそうでした。
最後の曲はこれも前回同様「白い鳥」。”70年代最後の曲”として紹介した後、やはり楽器はキーボードと好子さんのみのシンプルな構成で。シンプルが故、音の一つ一つのくっきりしていてダイレクトに涙腺を刺激してきます…。目が離せなくなります。いろいろライブ見てきましたが瞬きの回数が少なくなるほど目が離せなくなるのはこの曲くらいです。
アンコール
本編最後の曲の前のMCでは”もしアンコールをするような事になるのであれば…”と、控えめに新曲を用意している事を予告。全員はけるともちろん間髪入れずにアンコールがおこり、焦らすことなくに再びステージに戻ってきた好子さんは新曲「日本一小さな村」を披露。複雑な展開は見せず、好子さんのギターを主軸にしたシンプルな展開(だったと思う)。しかし歌詞は壮大な世界観の曲でした。
最後の最後はバンドメンバー全員前に出て横並びであいさつ。(ツアーファイナルとかによくあるあの光景です)。久方ぶりのワンマンライブの成功や再び表舞台に立ってくれた嬉しさなど、観客演者双方からにじみ出るの暖かなムードに包まれながら穏やかに終了しました。
で、終演後はサイン会…。
突然のサイン会に何も言葉を用意してきていなかった私はとにかく緊張していました。緊張してハイになったついでにCDを買い足し未発表音源2種類を確保しつつサインを2枚ともいただくことに!こんな展開になるなんて…幸せ。周りを見渡すと、以前から所有していたであろう詩集やLP持参でサイン会に参加している方も見受けられました。
実際好子さんご本人と少しですが言葉を交わしてみましたが、意外と気取らず接してくれるチャーミングな方という印象でした。今まで出したアルバムを聴いて、近寄りがたい雰囲気の気難しそうな人という勝手な佐井良子像を作っていたので、普通ににこやかにお話を聞いてくれる状況が少し不思議でもあり嬉しくもあり…といういろんな感情が交じり合っ高揚してました笑 そういえばMCで70年代当時の好子さんは”頭でっかちで友達にしたくないタイプだったかも”と自身を振り返っていたような。そして目の前で見るととても小さくて華奢!
サイン会では緊張しすぎて何をお話ししたか忘れてしまいましたが…好きですまたライブやってください位の事は言えたような…握手もしていただきました…!
未発表音源は「きらきら」「ひとよ酒」「日傘をさしたら」の曲収録。全て1976年ごろ収録。好子さんが活動していた当時のデモテープをCD化したもので、必ずテープのスイッチを押す音と好子さんの声でタイトルを言ってからはじまります。アコギで引き語るデモ音源集?です。「きらきら」は好子さん独特の暗さはあまり感じさせないマイナーコードで切なげなフォークソング、3分28秒。「ひとよ酒」はライブ盤収録のものと同じ曲、2分29秒。「日が傘をさしたら」はリズミカルで跳ねるようなギターが印象的な好子さんにしては攻めた印象の曲、1分46秒。個人的には「きらきら」がお気に入りです。
未発表ライブ音源は京都山一ホールで行われたライブ音源。収録曲は「紅い花」「密航」の2曲。
今回1stアルバム『万華鏡』からの曲は「冬の地下道」しかセットリスト入りしなかったのが少し残念でしたが、「冬の地下道」は1stアルバムの中でも大好きな曲なので贅沢言えませんね…。個人的には「二十才になれば」や2ndアルバム収録の「天使のように」4thアルバム収録の「母さまへ」等々…聴きたい曲を挙げはじめたらキリがないです。
特に聴いてみたいのは3rdアルバムの「胎児の夢」(曲)なのですが、今回のMCで「大野雄二さんのアレンジが壮大すぎてライブでは出来ない」とハッキリ言われてしまいました 笑 複雑な展開の長編曲ですからなかなか難しいのでしょう。
今回も好子さんは”ライブあまり好きではない”とは言いつつ、ライブを楽しんでいるように見えました。”特別な時間になりました。”とも。新曲を披露など、次回を予感させる発展的な内容であったこともとても嬉しいです。
新曲「日本一小さな村」はJOJOさんもCD化できるように頑張るとツイッターでつぶやいていたので、次に何か動きがあるとしたらCD化の時なのかな?と思っていますが当分はなにもなさそうですね。
去年の真夜中のヘヴィロックパーティもそうですが、2001年のJOJOさんのシングルへの参加以降、今に至るまでの好子さんの活動はJOJOさんが居なければ実現していなかったでしょう。特に表舞台へ出るライブ活動に関してはJOJOさんの尽力がなければ確実に実現していないはずです。”ライブがあまり好きな方ではなかった”と言っていた好子さんがステージに立っただけでも奇跡だと思っていたのが、ワンマンライブまで…本当に感謝です。
次に好子さんがステージに立つ時も立ち会えるといいな…。いつになるか分からないその日を私は待っています。
1部
時間と共に席は満席に。後ろにスタンディングゾーンに人が増えてきたところでて定刻を過ぎ、いよいよ暗転。36年ぶりのワンマンがはじまりました。
楽器隊と共に現れた好子さんは今回もイスに腰掛けて歌います。座っての歌唱でものびやかです。芯はしっかりしつつ、その場の空気を揺さぶるように響く歌声。前回もそうでしたが、好子さんが歌いはじめると場の空気が一変するんです。刺激的かつ幻想的な歌詞、曲の”昭和の日本の闇”を思わせる独特の暗さも相まって、ピンと研ぎ澄まされるような空気に様変わり。曲と歌声以外物音ひとつしない静寂な空間。場の空気を支配するように引き込まれるんです。
「遍路」からスタート。前回の1曲目もこの「遍路」でした。哀愁漂う美しいこの曲でゆったりとはじまるライブ。私は前回遅れて入った為、ほとんどこの曲を聴けなかったのですが、今回このワンマンライブという好子さんの世界感を堪能する上で最高の環境でじっくりと聴くことができたので、この曲と共に前回の悔しさもどこかにほどけて行きました…。
「あの青い空には神様がすんでいる」と「春の川」はノイズギターでJOJOさん登場。
前者は後半からノイズが入り、曲後半の出番が来るまでステージで黙って待機。スロウで薄暗くジャジーなこの曲に、心の内に秘めた激しい感情のごとく響き渡る鮮烈な轟音。ミスマッチかと思いきやこの曲にぴったりでした。曲に合わせてかき鳴らすような激しいものではなく、忍び寄るようにじわじわと音数が増えていきました。
そして高めの年齢層にはちょっと刺激が強かったのか轟音に驚く人も散見されました…(そんな私もあまり慣れないものでちょっと耳の負担が心配になりましたが…)。好子さん自身は"ノイズギターの音は結構好き"とのこと。2、3曲やってはMCを挟む形式でライブは進み、1部が終わり小休止。
1部と2部の間は5、6分暗転したままで、好子さんの衣装チェンジ兼JOJOさんのMCがありました。今回ライブを催す運びとなった経緯のお話やJOJOさん自身のアーティスト佐井好子への想いなどのお話。JOJOさんは70年代当時に好子さんのライブは見られなかった事を相当悔しがってました。「山崎ハコのライブは見てるのになんで好子さんのライブは見てないんだ!」と。その悔しさから今回のワンマンに繋がってるようです。そんな話を挟み第2部へと展開していくのですが、その前にMCの事も少し。
曲間に数回挟んだMCでは、真夜中のへヴィロックパーティの時にはしなかったお話も色々と聞けて興味深かったのでいくつか。
アルバム『胎児の夢』というタイトルには由来があり、夢野久作や江戸川乱歩、橘外男、久生十蘭等、独特の世界観を持った小説が好きだった好子さんは、夢野久作の「ドグラ・マグラ」に出てくる論文(と言っていたと思います…)に大変感銘を受けたそうです。その論文のタイトルこそ『胎児の夢』で、そのままタイトルにしたとか。
「冬の地下道」の地下道は存在する!なんていう話も。今はあるか分からないとのことですが、奈良の大和西大寺という駅の近くにある地下道だそうです。
あとはシルクロード関係のお話。好子さんは以前からシルクロードに興味があり、出身地奈良がシルクロード東の終着点であり、好子さんのアルバム全てに一貫したテーマもシルクロードなのだとか。佐井という苗字もシルクロードに関係があるのではないかと考えているそうです。長くなりそうなので詳しくは書きませんが、シルクロードの都市で知られるサマルカンドを訪問した際に何故か拾ったたまごっちのお話とか…笑 MCは意外と笑いどころも多く、佐井さんのお人柄に触れるようなお話も聞くことができた貴重な機会でした。
第2部
さて、第2部1曲目、「冬の地下道」。好子さんの”わっ!”という声からはじまる原曲通りに始まったこの曲…。好子さんが”わっ!”と言った時の含んだように少し恥ずかしげにはにかんだ表情が忘れられません。その瞬間この曲が今から生で聴けるんだと把握し動悸が止まりませんでした。手をグッと握りしめながら気づいたら真顔で泣いてました…。ライブで聴ける日が来るなんて…!変なアレンジはせず、真っ直ぐ歌う声、、、ただただ呆然としているうちに終わってしまいました…。またいつか聞ける日は来るのでしょうか。
その後の「春の夢」と「変わり者」では小埜さんのサックスとフルートが冴えわたってました。特に「変わり者」後半のサックスパートはなかなか荒ぶったアレンジというか、原曲よりも激しいうねるような、音数も多い演奏でかっこよかったです。前回の「変わり者」はサックスではなくJOJOさんがノイズギターで入っていて、ノイズもまた違うアレンジで良かったのですが、やはりサックスを聴くとこちらがしっくりきます。そして「変わり者」を歌っている好子さんはいつもリズミカルに体を揺らして楽しそうでした。
アンコール
本編最後の曲の前のMCでは”もしアンコールをするような事になるのであれば…”と、控えめに新曲を用意している事を予告。全員はけるともちろん間髪入れずにアンコールがおこり、焦らすことなくに再びステージに戻ってきた好子さんは新曲「日本一小さな村」を披露。複雑な展開は見せず、好子さんのギターを主軸にしたシンプルな展開(だったと思う)。しかし歌詞は壮大な世界観の曲でした。
最後の最後はバンドメンバー全員前に出て横並びであいさつ。(ツアーファイナルとかによくあるあの光景です)。久方ぶりのワンマンライブの成功や再び表舞台に立ってくれた嬉しさなど、観客演者双方からにじみ出るの暖かなムードに包まれながら穏やかに終了しました。
で、終演後はサイン会…。
突然のサイン会に何も言葉を用意してきていなかった私はとにかく緊張していました。緊張してハイになったついでにCDを買い足し未発表音源2種類を確保しつつサインを2枚ともいただくことに!こんな展開になるなんて…幸せ。周りを見渡すと、以前から所有していたであろう詩集やLP持参でサイン会に参加している方も見受けられました。
実際好子さんご本人と少しですが言葉を交わしてみましたが、意外と気取らず接してくれるチャーミングな方という印象でした。今まで出したアルバムを聴いて、近寄りがたい雰囲気の気難しそうな人という勝手な佐井良子像を作っていたので、普通ににこやかにお話を聞いてくれる状況が少し不思議でもあり嬉しくもあり…といういろんな感情が交じり合っ高揚してました笑 そういえばMCで70年代当時の好子さんは”頭でっかちで友達にしたくないタイプだったかも”と自身を振り返っていたような。そして目の前で見るととても小さくて華奢!
サイン会では緊張しすぎて何をお話ししたか忘れてしまいましたが…好きですまたライブやってください位の事は言えたような…握手もしていただきました…!
サインを頂いた2枚・・・・!
未発表音源集2枚
未発表音源は「きらきら」「ひとよ酒」「日傘をさしたら」の曲収録。全て1976年ごろ収録。好子さんが活動していた当時のデモテープをCD化したもので、必ずテープのスイッチを押す音と好子さんの声でタイトルを言ってからはじまります。アコギで引き語るデモ音源集?です。「きらきら」は好子さん独特の暗さはあまり感じさせないマイナーコードで切なげなフォークソング、3分28秒。「ひとよ酒」はライブ盤収録のものと同じ曲、2分29秒。「日が傘をさしたら」はリズミカルで跳ねるようなギターが印象的な好子さんにしては攻めた印象の曲、1分46秒。個人的には「きらきら」がお気に入りです。
未発表ライブ音源は京都山一ホールで行われたライブ音源。収録曲は「紅い花」「密航」の2曲。
今回1stアルバム『万華鏡』からの曲は「冬の地下道」しかセットリスト入りしなかったのが少し残念でしたが、「冬の地下道」は1stアルバムの中でも大好きな曲なので贅沢言えませんね…。個人的には「二十才になれば」や2ndアルバム収録の「天使のように」4thアルバム収録の「母さまへ」等々…聴きたい曲を挙げはじめたらキリがないです。
特に聴いてみたいのは3rdアルバムの「胎児の夢」(曲)なのですが、今回のMCで「大野雄二さんのアレンジが壮大すぎてライブでは出来ない」とハッキリ言われてしまいました 笑 複雑な展開の長編曲ですからなかなか難しいのでしょう。
今回も好子さんは”ライブあまり好きではない”とは言いつつ、ライブを楽しんでいるように見えました。”特別な時間になりました。”とも。新曲を披露など、次回を予感させる発展的な内容であったこともとても嬉しいです。
新曲「日本一小さな村」はJOJOさんもCD化できるように頑張るとツイッターでつぶやいていたので、次に何か動きがあるとしたらCD化の時なのかな?と思っていますが当分はなにもなさそうですね。
去年の真夜中のヘヴィロックパーティもそうですが、2001年のJOJOさんのシングルへの参加以降、今に至るまでの好子さんの活動はJOJOさんが居なければ実現していなかったでしょう。特に表舞台へ出るライブ活動に関してはJOJOさんの尽力がなければ確実に実現していないはずです。”ライブがあまり好きな方ではなかった”と言っていた好子さんがステージに立っただけでも奇跡だと思っていたのが、ワンマンライブまで…本当に感謝です。
次に好子さんがステージに立つ時も立ち会えるといいな…。いつになるか分からないその日を私は待っています。