2015年6月19日金曜日

藤井隆 / Coffee Bar Cowboy

藤井隆11年ぶりにリリースのアルバム「Coffee Bar Cowboy」がつい先日リリースとなりました!
界隈はこの嬉しい出来事に浮足立っております。もちろん私も!

今回この「Coffee Bar Cowboy」は藤井さん初のセルフプロデュース作品。共同プロデュースには藤井さんの親友であるNONA REEVESの西寺郷太さんと宇多田ヒカルやサカナクションの楽曲制作に関わっていた富田譲さん。CDにもクレジットありますが、3人で「Takashie, Temple & YT」という共同プロデュース名もあったりします。
制作の経緯や曲ごとのエピソード、裏話などなど、藤井さん×郷太さんのインタビューで詳しく読めます。非常に読み応えあるインタビューです。是非



そんな藤井さん渾身の一枚が発売されたわけで、何か書かずにはいられない!ということで書きたい内容も定まらずとにかくアルバム出て嬉しい気持ちとか好きなところとかいろいろ好きに書いてきます。

藤井隆 MV「YOU OWE ME」(short.ver)


藤井隆ニューアルバム『COFFEE BAR COWBOY』トレーラーvol.2


藤井隆ニューアルバム『COFFEE BAR COWBOY』トレーラーvol.2

まずは「YOU OWE ME」。
いつかのライブで初披露初公開した時は長くてとジワジワ押し寄せるような高揚感のあるイントロだけで早くもカッコよさを実感していたのですが、この歌声が乗らない無い長い余白部分こそがこの後の歌を引きたててますね。歌い出しから既に盛り上がった状態ではじまる。アルバムの幕開けにふさわしいダンサブルなハウスチューン!ライブで盛り上がります!7分越えの超大作。MVも早くフル尺で見たいです。

Quiet Dance feat. 宇多丸」はライムスターの宇多丸師匠がラップで参加。
マイナーコードで全体的に切なげな夏の終わりのような曲だな~というのが最初の感想でした。宇多さんのラップ部分は歌詞も含めて宇多さんが考えたそうですが、BPM117という早くも遅くもないこの速度に乗せるラップは今まで受けた発注の中で一番難しかったとか笑 ラップと共にフェードアウトする曲も珍しいですよね。藤井さんの声はアッパーな曲でも良いですが、切なげな曲調に合う声だと確認しました。

I just want to hold you (RAM RIDER REMIX)」。
2年前に出した松田聖子さん作詞作曲のシングル「She is my new town / I just wont to hold you」のラムライダーミックス。アルバムの中で一番跳ねた曲だと思います。EDM的展開でフロア直下型。このミックスの後半で、聖子さんのみで歌っているフレーズが含む展開は予想外でした。元曲ではコーラスでしか聴くことがなかった聖子さん歌声。この後半のパートは藤井さんと交互に歌い、デュエットしているようにも聴こえますね。

driving me crazy」はタイトルだけだと疾走感ある明るいアッパーな曲を想像しましたが、このアルバムの中で1番連想したものとかけ離れた曲でした。ムーディで夜っぽい、フルートが効いたちょっぴりジャジーなダウナーチューン…かな。今までの藤井さんの曲にはないタイプですね。この渋さ痺れるな…。3曲目の「I just want to hold you (RAM RIDER REMIX)」からアルバムの流れで聴くとここで一息、といった感じ。実はこの曲もなかなかの長さで7分越え。

make over Feat. 乙葉」。この曲のボーカルは全て藤井さんの妻である乙葉さん!そして作詞は、藤井さん曰く「甥と叔母の関係」というワイオーユーことYOUさん。BPM早めでちょっとダーティ、ボーカルには少し歪んだボーカルエフェクトがかけられたAメロから一転、Bメロ、サビではエフェクトが消え、「make over」というタイトル通り、女性が美しくなっていく様や、煌びやかな雰囲気をまとった女性らしい曲に変化する、、この華やかな展開とても好きです。
そして乙葉さんの声、以前歌手活動をしていた時より声に艶が乗ってとてものびやかになってますよね。久しく歌ってなかったとは思えません。ぜひ、ご本人にライブで歌っていただきたいなあ…。YOUさんの作詞も素晴らしい。Aメロでは韻を踏みつつ矢継ぎ早に繰り出される言葉、その言葉の端々から感じられる押し付けがましくない女性らしさ。言葉選びのセンスに脱帽です。

SAVE ONESELF」正直アルバム1回聴いただけではあまり印象に残らなかったのですが、何度か聴いてみると気になり始めたスルメ曲でした。アルバム中でも1番機械的な音が多く、人工的。イメージとしては、近未来の乗り物に乗って夜の都市部を走り抜けるようなイメージです。自然と頭の中に浮かんできました。富田さんのオルガンは血通っているというより血がたぎる位熱く鍵盤叩いてる感じがしたのですが、先にも出てきたナタリーのインタビューにも似た事が書いてありました(^_^;) 意図してこういうタッチのオルガン入れてるみたいですね。そしてこの曲の終わり方がとても好きです。

discOball」はちょっと妖しくてグル―ヴィなディスコポップ!
タイトルの印象に引っ張られてか、ミラーボールが回るダンスフロアでこの曲のような決してアッパー過ぎないほど良いテンポの曲に合わせて緩やかに踊る人々がすぐ思い浮かびました。「SAVE ONESELF」からの流れでこの曲を聴くと開放的な気持ちになって気分が緩みます。ミラーボールが回るライブハウスで早く聴きたいな‥。

She is my new town (tofubeats west-kobe remix)」は元曲のアンニュイな雰囲気とはまた違う落ち着いた味わい深いアーバンミックスに。「I just want to hold you (RAM RIDER REMIX)」とは対照的なミックスになりました。曲は派手な音が入っていないので、アルバム全体で考えると強い印象にはならないものの、決して地味で無個性にはならないトーフマジック。ボーカルが引き立ち、最後のコーラスでは原曲にはなかった聖子さんの声も印象に残ります。時々曲の一部のように自然とtofubeatsの声も入ってきます。

I'M IN with YOU」。来ました!ワイオーユーとのデュエット曲!
歌詞も曲もスローで甘くてやわらか。藤井さんの落ち着いた甘く低い声とYOUさんの透き通るような高い声の相性も抜群。雰囲気が一転する壮大なアレンジの間奏でまた味を変えて来る感じもとても好きです。何度聴いてもこの間奏でハっとさせられます。アルバム発売前のDJイベントで初めて聴いたのですが、これがとても心地よくて…1発でメロディを覚えて帰りました。アルバム中だとこの曲が唯一作詞作曲アレンジ含めて全て郷太さん作なんですよね。さすがポップの巨匠‥!

I OWE YOU NOTHING with 西寺郷太
お2人が好きなBrosのカバー。アルバムの最後にふさわしい終始ポップで華やかな明るい曲です。お2人が楽しそうに歌って踊っている姿が目に浮かびます。ライブの最後にこの曲が来たら気持ちよく終われるのだろうな。歌い方は少し本家を意識してる気がします。

Bros - I Owe You Nothing


藤井さんが書いた歌詞に関してはまだ読んで良さを語れるほど読み込んでいないので詳しく書きませんでした。しかししっかり読んで本人の解説(ネットや雑誌の記事などなど)を思い出しつつ読み取りたいと思います。
今回は曲のタイトルが全部英語ですが、表記が大文字だったり小文字だったり統一していない点は何か意味があるのでしょうか?どこかで語られたりしているのか…?いつかご本人の口から語られる機会に立ち会えたら嬉しいですね。

今回のアルバム「Coffee Bar Cowboy」は1曲ずつの色彩や個性がしっかり出ていて「粒ぞろい」という言葉がぴったりなアルバムでだと思います。曲ごとに私なりの印象や情景が浮かんいて、その世界観を想像してMVやCDシングルのジャケットを想像してみたりするのも楽しかったり…笑 
そんな個性がある曲が揃っているにも関わらず、アルバムを通して聴いても統一された世界観があり、大味にならないバランス感覚は本人はもちろん制作陣の妙術ですね。素晴らしい。もっと聴きこんで新たな一面を発見したいです。そしてライブでまた新たな楽しみ方を見つけたいです。

藤井さんというとホットホットとか、歌手活動なら「ナンダカンダ」1曲しか知らない人がいて、そういった人の中には「芸人がCDを出す」という先入観で曲さえ聴かずに通り過ぎてしまう人も確実にいますが、そういう先入観がある人達にこそ届いてほしい曲達です。そして元々好きだからという理由を差し引いても本当にかっこいいアルバムだと思うので、藤井さんの音楽活動を長いスパンで考えた上で、音楽的評価だけではなくセールスの面でも成功を祈っております。