2018年5月7日月曜日

よく聴いた音楽 2018 1月・2月編




青い果実 / Aokaji

AOKAJI



ラッパーのMETEOR、ラッパー・トラックメーカーのKYN、SSWのbutaji、普段は個々で活動している3人によるヒップホップユニット、青い果実のデビューアルバム。何故か謎の覆面集団3人組という設定。
METEORの太い声とゆるいフロウのラップ、butajiのスモーキーでソウルフルな歌、そしてKYNはラップ・歌とトラックメイクを担当するマルチプレイヤーっぷり。凸凹トリオ。
アーバン・シティで洗練されたトラックに乗る、METEORの良い意味で野暮ったい感じのラップと、butajiの柔かで高音の伸びるボーカルのバランスもいい。ベースこそヒップホップでラップがメインだけど曲によっては結構ポップなので、ラップが苦手な人も聴きやすいアルバムだと思う。






テンテンコ / きけんなあなた

きけんなあなた


テンテンコの去年末配信リリースされていたEP『きけんなあなた』がCDでリリース。
ポップでありながらエレクトロニカ・ニューウェーブ・80年代歌謡など、ひとことで片づけられないクロスオーバーな音楽性。
サブカル殺しの一手ともいえる坂本慎太郎プロデュース曲「なんとなくあぶない」は気の抜けたスカスカ・ゆらゆら感が坂本慎太郎節。テンコさんの鼻にかかった癖のある歌声が乗っかるとまさしく”なんとなくあぶない”感じが出ていた。
個人的にはEspeciaにも多く楽曲提供をしていたPellycolo作曲のドリームポップ歌謡「夜間飛行」がお気に入りです。






Justin Timberlake / Man of the woods





Justin Timberlake、4枚目のアルバム『Man of the woods』。
ポップスという軸を保ちながらアルバム毎にテイストが変わるタイプの人。プロデューサーはお馴染みNeptunesとTimbaland。リリース前に公開されたアイリッシュ感強めなティザーで既に前作『The 20/20 Experience』のようなフォーマルなカッコつけたアルバムではない雰囲気が漂っていたけど、本作は”等身大の姿”がテーマらしい。
歪んだシンセを投入した攻めのリード曲「Filthy」こそアルバム全体からすると少し毛色が違うものの、ビートは打ち込みメイン、上モノはアコースティックな楽器をふんだんに取り入れた”森の男”というタイトルも納得のオーガニック・カントリー感溢れるダンサブルなポップス。私の推し曲は「Wave」と「Midnight Summer Jam」。






Thundercat / DRANK


DRANK [帯解説] (BRC568)


Thundercatが去年リリースしたアルバム『DRUNK』のチョップド・スクリュードリミックス盤『DRANK』(日本語読みはドレ~ンクが正しいらしい)。
私はチョップド・スクリュードと聞くとやはりVaporwaveのような出来を想像してしまうのだけど、公式リミックスなだけあってチョップド・スクリュードといってもキレイにまとまったリミックス盤だった。極端にピッチを上げたり下げたりした不安定なミックスというより、適度にスローダウンさせている感じです。曲順も再構築。
元々が良いので悪くなりようもないのだけどより角が取れてよりマイルドな聴き心地になった印象です。ほろ酔い気分。






Future Beat Alliance / Personal Data Collected: Pt. 1

No Return


デトロイトテクノの第一人者、Future Beat Allianceのアルバム。
ノンボーカルのスペーシーなテクノ・IDM。色々調べた結果、作品の詳細らしきものが全くと言っていいほど出てこないのだけど、おそらくキャリアを総括したベストアルバム。Pt.2と3もリリースされている。
ど頭の「Soundscape 49」の浮遊感、「FBA Theme」の無機質な音像や揺らぐシンセなど、全体に漂う壮大で神秘的な世界観はさながら宇宙空間。その深遠さにうっとりしつつ、目を瞑ってコズミックなサウンドスケープに身をゆだねたい。





GAGLE / VANTA BLACK

Vanta Black [国内盤CD] (JSPCDK1038)


仙台を拠点として活動するヒップホップユニットGAGLEのアルバム。
VANTA BLACKとは世界で1番黒い人口物質のことらしい。ファンキーとかブラックミュージック的な血の通った黒ではなく人工的な漆黒。本作の音色、音像など全体から受ける印象もそんな感じです。
前作までのような生音を多く取り入れたジャジーでクラシックなヒップホップの匂いも感じるものの、打ち込みのビートやシンセが強い曲が増えたことで前作よりエレクトロニックで無機質な印象のアルバム。攻め立てるような早口で矢継ぎ早に繰り出されるHUNGERの人間っぽいラップとの対比もおもしろい。
エキゾチックなトラックに挑発的な3MCのラップが乗る「和背負い feat. KGE THE SHADOWMEN & 鎮座DOPENESS」、漆黒の化学物質”VANTA BLACK”色が濃く出てる「?!!Chaos!!?」、前作までのGAGLEらしい「Always」など、違和感なく”らしさ”と新境地が共存していた。






haircuts for men / lftb v1




haircuts for menの『lftb v1』。ネット音楽。
lftbとはつまりLo-fi type beats。一応Vaporwave畑の人だけど、Lo-fiな音色のヒップホップ・エクスペリメンタルな作品がメインなビートメイカー。
本作はLo-fiヒップホップ色が強くどの曲にもメランコリックでミステリアスな魅力がある。蓄音機から再生されているようなノイズ交じりで柔かな音色。イヤホンよりスピーカー推奨。






Palm / Rock Islan




ニューヨーク拠点で活動するマスロックバンド、Palmの1stアルバム。
マスロックの中でも特に複雑な変拍子を多様した奇妙な音楽性のバンド。同じパターンを繰り返しながら変化するミニマルミュージック的要素、ニューウェイヴ、サイケ、プログレ、時々エレクトリック…と、細かいジャンルをグイグイ飲み込んでたどり着いた不思議な音楽。ほぼ全曲に入っているトロピカルな速弾きスティースパン的な?間の抜けた音も謎の中毒性。
あれこれこねくり回しているようで、実は緻密に計算されていてギリギリ噛みあっている様がスリリングで美しい。アルバムを聴き終えたの”なんじゃこれ感”がクセになる。危険。






TUXEDO with ZAPP / SHY


TUXEDO with ZAPP / SHY "7inch"


Tuxedo with Zappの7"シングル。80’sディスコ・ブギーのレジェンド的存在であるバンド、ZappとTuxedoの新旧ディスコ・ブギーコラボ。
Zappのボーカル故・ロジャーのボーカル枠にそのままTuxedoが入ったみたいな形で、Tuxedoらしく、トークボックスが入る辺りはZappらしくもある。期待を裏切らないブギーでモダンなディスコチューン。





Black Eyed Peas / Street Livin'

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紅一点のファーギーが抜けて?再びトリオになったBlack Eyed Peasのシングル。
ジャジーで太いビートが特徴的な煙たいトラックに、銃や人種差別などの社会問題をテーマにしたシリアスなリリックと、なかなかヘビー。ファーギー加入後15年近い間続いたポップな路線からのヒップホップ回帰。どうやらアルバムもこの方向性らしい。
個人的にBEPはミーハーな聴き方をしていて、アルバム『Elefunk』と『Monkey Bussiness』だけよく知っているのだけど、オーセンティックな方向に舵を切ったBEPも面白そうです。




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