2017年4月9日日曜日

Especia SPICE Tour -Viva Final- に行ってきた


3/26、ついに迎えてしまったEspeciaラストライブ。現体制では最大キャパとなる新宿BLAZEにて。
桜が咲いてもおかしくないこの時期に息が白くなるほどの寒さ、そして降りしきる雨。思えば去年南堀江ビレボアでの卒業公演も、卒業を発表した新木場でのツアーファイナルも極寒でライブ後は雪が降っていた。ぺシスト・ペシスタによる涙雨再び。

解散発表後のライブでは何故か定番となっていた開演前のSMAPを聴くのもこれが最後。「Let it be」や「Battery」なんかが流れていた。最後は必ず「オレンジ」で終わる新旧織り交ぜたプレイリスト。暗転と共にバンドメンバーがステージに現れると、とうとうラストライブの幕が開いた。




セットリスト

 1. Intro(GUSTO)
 2. アビス 悠香
 3. No1 Sweeper 悠香
 4. ナイトライダー 絵莉加
 5. Danger 悠香
 6. オレンジ・ファストレーン 絵莉加
 7. アバンチュールは銀色に 悠香
MC
 8. Saga 悠香
 9. West Philly 悠香
10. Affair Mia
11. Nothing 悠香
12. 雨のパーラー 悠香
13. Sunshower 絵莉加
14. Mistake 悠香
15. 海辺のサティ 悠香
16. FOOLISH 絵莉加
MC
17. Ternary 悠香
18. YA・ME・TE! 絵莉加・悠香・Mia

アンコール
19. Aviator 絵莉加
20. Boogie Aroma Mia
21. きらめきシーサイド 悠香

ダブルアンコール(バンドなし)
MC
22. くるかな 悠香
23. ミッドナイトConfusion (Pureness Waterman Edit) 絵莉加
24. No1 Sweeper  絵莉加
25. No1 Sweeper Mia
26. No1 Sweeper extended 悠香

エンドロール




味園のボリュームを上回る曲数、ライブでの定番曲や各アルバムからバランスの良い選曲で計26曲。悠香ちゃんだけに偏り過ぎないメインボーカルで、バンドでもオケでも、Especiaの活動の歴史を総括したような内容でした。ただベストアルバム『WIZARD』に収録されていた新曲をほぼ披露せずに終わってしまったことが悔やまれる。

暗転後に登場したバンドの面々が最初に奏でるのはアルバム『GUSTO』の「Intro」。この曲をはじめに今後聴く曲が全て最後だとは不思議と思えず、いつもと同じようにライブははじまった。
メンバーは登場と共にステージの中央で向かい合う。アカペラのフォーメ―ションだ。と、悟った次の瞬間ではじまったのは現体制で披露されることがなかった「アビス」のCメロ。息遣いも聞こえそうな静かな空間で重なる3人の声だけ聞こえる空間。ステージにセットされたヤシの木も一役買い、「アビス」の世界観のような美しさを感じた。
一呼吸おいてバンドの演奏がはじまる。1章から多分本人たちの思い入れも、人気も高く、5人の印象が強いこの曲をラストライブでやっと現体制ver.で更新してくれた。いろんな意味を持ちすぎてしまっていたこの曲を最初に持ってきたことで良い意味で重くない状態で楽しめたぺシストも多かったのではないかな。ぺシストによるイントロのシンガロングも最後で、久しぶりで、懐かしくて、個々の思いが絡み合った大合唱。ライブをはじめとしたEspeciaの記憶が走馬灯のように蘇り私はここで早くも泣いた。できることならこのまま青の狭間で溺れていたい。


ここからMCまでは「No1 Sweeper」、「ナイトライダー」「アバンチュールは銀色に」、「Danger」と、シングルべストのような楽曲が踊る。最初にここまで出し切って大丈夫か心配になるくらいの飛ばしっぷり。そんな熱狂の渦の中で一服の清涼剤だったのが「オレンジ・ファストレーン」。『AMARGA』からは唯一セットリストに入ったこの曲はバンドアレンジでの披露は珍しい。落ちサビやアウトロのフェイクを歌う絵莉加ちゃんの表情はとても穏やかで、荒ぶるオタクとの対比はいつも以上のものだった。


MCに入り自己紹介をした後”今日という日を絶対忘れない日にしてみせる!サヨナラは言わない、いつもみんなに伝えたいことはGraciasという言葉です”と語りはじまった曲は「Saga」。”It's hard to say goodbye 声には出さないで”というサビの歌詞にもかかった言葉だった。「Saga」の後もコーラスワークが映える「Nothing」、「雨のパーラー」など聴かせるスロウな曲を前半に、「海辺のサティ」、「Mistake」など後半は定番曲多めで構成させたこのブロック。個人的にはバンドアレンジは多分初めてな「Sunshower」と、やはりMiaちゃんリードで原曲からテンポを落としたヒップホップビートな黒いアレンジの「Affair」がこのブロックのハイライトです。ステージ中央で熱くそして艶やかに歌い上げるするMiaちゃんと、コーラスで絡み合う悠香ちゃん絵莉加ちゃんのハーモニーは素晴らしい。2章のハイライトと言っても過言ではないかもしれない。何度聴いても痺れる。
そしてこの曲に限らずだけど、Miaちゃんは自分の歌割がないパートも口ずさみながらニコニコと笑って体を揺らしていることがよくある。ステージに立つ側が余裕をもって楽しんでいる様子は見ている側も引き込むし、メインで歌っているメンバーの邪魔をせず最大限曲に参加していく姿勢はとても推せる。

MCでは「Ternary」の英語のフレーズ大合唱の練習。英語が苦手らしい絵莉加ちゃんとMiaちゃんいわく”難しかったら感覚で…”とのこと。本編「YA・ME・TE!」はリードボーカル持ち回りで間奏ではバンドメンバーの紹介あり。大いに熱狂の渦を巻き込んだまま本編終了。メンバーはサクッと捌ける。



アンコール、「Aviator」と共にステージに戻り、「Boogie Aroma」は歌詞は英語で曲は原曲のバンドアレンジ。リードはMiaちゃん。この曲ほどリードがコロコロ変わってた曲は他にない。ラストツアーにしてサビでの腕ふりが、絵莉加ちゃんの即興で毎回動きが変わるという新たな展開を見せたこの「Boogie Aroma」。2章のライブで育った曲の1つでしょう。最後は「きらめきシーサイド」。Miaちゃんが誘導されるともなくイントロの背中でカッティングギターダンスを踊っていたことが印象深い。ヤシの木が映える南国感ある3曲でバンド演奏でのアンコールが終了。オタクのボルテージは最高潮だった。南国どころじゃない熱さ。



ダブルアンコールではツアーTシャツを着てメンバーが再び登場。
MCで3人の活動を通しての感想をひとりずつ語った後、最終的にマネージャーでありEspeciaの生みの親である清水さんに向けた清水コールが巻き起こる。PA卓にいた清水さんは遠くて見えなかったけど多分涙ぐんでいた。会場中の声援が自分に向けられ、どうにも処理しきれなかったか、清水コールが収まらない中「くるかな」のオケが流れはじめる。Especiaラストの、本当の終りのはじまりがはじまった。「くるかな」のイントロの誰かを待つ可愛らしい振り付け、「ミッドナイトConfusion (Pureness Waterman Edit)」での絵莉加ちゃんの煽りで動くフロア、会場総動員で声を合わせる”Eyes On Me!”、そして最後に待ち受けていたのは3連続「No1 Sweeper」地獄という名の天国。メンバー3人がひとりずつリードとり、コーラスのポジションも全て違う三者三様の個性が前面にでた「No1 Sweeper」を披露。最後を見届けに来たぺシスト・ペシスタ達を納得させるための置き土産のような感じに見えた。リードを取る各メンバーへのコールやケチャの激しさも一層増す。周りを見渡すと、冷静に見守るオタクもいれば、精一杯盛り上がるオタク、泣くオタク、フロアも悲喜こもごも。
最後の「No1 Sweeper」が終わると、悠香ちゃんが”これからもEspeciaの曲が皆さんの中で生き続けることを願ってます!これからもEspeciaをよろしく”と言い残し、3人はステージを後にした。


その直後再び暗転しステージ後方にスクリーンが現れ、新旧Especiaメンバーをはじめ関わったスタッフやアーティストの名前がクレジットされたエンドロールが映し出されると共に、今までのEspeciaの、おそらく全曲メドレーをスクリュードさせたVaporwaveミックスが流れはじめた。この曲が単純なスクリュードではなく少しノイズ混じりの雑々としたミックスで、全てのプログラムを終えて概念として昇華されていく音のようでとても良かった。約6分ほどあるVaporwaveなエンドロールという最後まで”らしい”演出でEspeciaラストステージが終了した。




メンバー個人の今後としては、絵莉加ちゃんはひとまず引退を明言。次にやりたい事が既にあるらしい。悠香ちゃんとMiaちゃんは今後も歌っていきたいとは語っていたものの、特になにか決まっている訳ではない様子。
そして、4月に入ってすぐメンバー3人個人でツイッターをはじめた。ラストライブから1週間もたたないうちにEspecia活動時より個人での発信が多くなるというあべこべな状況に困惑しつつも、直接コミュニケーションをとることも可能なツールで以前より身近な存在になっているような気さえする。こんなに早く戻ってくると誰が予想しただろう。今後の展開がどうなっていくか全く予想もつかない。

Especiaは実体のあるものとしての活動を終え、概念となった。もうステージ上で歌を聴くことはできないけど、悠香ちゃんが残した言葉を忘れないであろうラストライブの会場にいたぺシスト・ペシスタをはじめ、Especiaを聴く者の中で生き続けていく。ヤシの木を見れば思い出せる。ツイッターもある。この長文駄文ブログもこれから残った楽曲と共にEspecia遺伝子を絶やさない役目を微力でも担うことが出来ればと思う。しばらくは歌うことを望んだ2人のカムバックを待ちながら、事あるごとにヤシの木の絵文字を使っていこうかな。月並みな言葉ではあるけど、メンバーをはじめ関わった全員に幸あれ。



















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